ゴーストスイーパー美神
バンプレストから発売されたアドベンチャーゲームです。
機種:PCエンジン(SUPER CD-ROM²)
・ゲームはコマンドを選択しながらゲームを進行していき、ところどころにアニメーションやカードバトルが挿入されているアドベンチャーゲームとなっています。
・作品の主人公は霊能力者でナイスバディの美神令子ですが、ゲームでは助手の横島忠夫の視点で進行していきます。
選んだキャラクターによって、話の内容や視点が変わります。
選んだキャラクターの顔が画面左下に表示されます。
・ゲームモードはシナリオモードとカードバトルモードがあります。
シナリオモードは、ゲーム内のシナリオを楽しむようになっています。
(戦闘する場面になるとカードバトルに突入します。)
カードバトルモードは、登場するキャラクターの中から選んでカードバトルのみで遊ぶことができます。
・コマンドは画面下に表示されます。
テキストは状況に応じて、画面上や下に表示されます。
・ゲーム内には横島君の煩悩メーターが表示されるときがあります。
横島君が興奮したりすると煩悩メーターが増えるようになっています。
[カードバトルとは]
カードバトルでは1対1の対戦になっていて、5枚あるカードの中から1枚だけを選んでお互いに出したカードで優劣を競い合いダメージを与えたりします。
また、カードの中には「必殺」カードが存在していて、使うと霊力ポイントが消費するようになっています。
霊力ポイントは相手の攻撃を受けると回復します。
また、体力は「回復」「全快」カードで回復できます。
・セーブはストーリーの合間に挿入されるようになっています。
ゲームの難易度としては、シナリオとカードバトルによって違いがあるかと思います。
遊んでみて感じたことをまとめてみました。
➀アドベンチャーパートでは難しいところはまったくないと思いました。
出現するコマンドも少なく、出現したときのコマンドを全て当たらなくても進むことがあるので、わりかしスムーズに進むのと、特に詰むようなところがないので、アドベンチャーパートでは難しいところはないです。
ストーリーの進行によって、街の中など自由に行動できるところがあったりするのですが、自由度が高くなり時間がかかる、ということもないです。
➁カードバトルで足止めを喰らうときがありました。
カードバトルでは手持ちのカードが悪いと負けてしまうこともあったりして、運の要素も絡んできます。
負けた場合は、すぐにゲームオーバーとなってしまうのでちょっと厄介です。
(3対3のバトル形式のときは2敗するとゲームオーバーになるようです。)
仮にやり直した場合でも、コンテニューは可能なのですが、戦闘で使用したお札や勝敗によって各シナリオの最後に得られる報酬に影響するので、より良い報酬を得たいというならばカードバトルが大事になってきます。
シナリオモードでのカードバトルでは、美神側のメンバーの体力値が少ないので手持ちのカードや出し方が悪いと負けてしまうことが多いです。
また、余談なのですが、街の中には「厄珍堂」という怪しい物を扱っているお店があって、ここのお店のアイテムを購入すると、「美神令子にツケ払い」という状態になってしまうためか、最後のシナリオをクリアしたときに赤字になってしまいました。
そもそも、ここの「厄珍堂」のアイテムは何百万もするアイテムみたいですので・・・。。。
ただ、この「厄珍堂」のアイテムを使用しないと横島クンの煩悩パワーがMAXにならないような感じでして、面白いシーンなどが見られないと思うんですね。
また、ちょっとエッチなシーンが見れたりするので、見たい人は赤字覚悟で、ということだとは思ったんです。
ちょっと、このあたりは面白かったです(・ω・)
➂個人的にカードバトルで使いどころが難しいカードは「防御」カードだと思いました。
「防御」カードは相手の攻撃を防ぐことができるのですが、その代わり攻撃もできません。
この「防御」カードを出したときに相手が「回復」カードを出してきたときにはこちらがダメージを与えることができないので、相手の体力をすんなりと回復させてしまいます。
結構立て続けに「防御」カードを出すと、相手の体力をすんなりと回復させてしまうことが何度かありました。
逆に、これを狙ってこちらが「回復」カードを出すようにすれば逆のことにもなります。
このカードの出し方の読みや駆け引きが勝敗を分けるので、意外と難しいです。
ちなみに、「回復」カードは相手が出したカードの愛称によってダメージを受けたりすることがあるのですが、相殺されたり、少ないダメージで済むことがあったりするので、あまり難しく考えなくても良いのではないか、とも思いました。
また、手持ちの悪いカードがあったときは「交換」カードでカードを全て交換するというのも手ではありましたが、相手もやってきてそっくりカードを交換されてしまうので、手持ちのカードが良いときはこれが非常に厄介でした。
個人的にはゲームとしての悪いところと良いところがハッキリ見えました。
悪いところでは、アドベンチャーゲームによくある、コマンドを1つずつ当たっていくときに一度見たコマンドをもう1度当たってしまう、という状況の中、同じメッセージ&ボイスを飛ばすことができなかったことが煩わしさを感じました。
アドベンチャーゲームあるあるかと思うのですが、1本道のゲームだと1度遊んでクリアしてしまうとストーリーがわかってしまいしばらく遊ぶことがなくなることが多いと思うんですね。
このゲームでは、カードバトルの状況や横島クンの煩悩などが設定されているので、ある程度何回でも遊べるように作られているかと思うんです。
ちょっと、このあたりに関しては、当時のデジタルコミックが多かったPCエンジン中では珍しい部類かと思いました。
シナリオ内にあるセーブポイントの間隔も短く設定されていて、メッセージを飛ばせるものがあれば、何回遊んでもストレスなく遊べるゲームになっていたのではないでしょうか。
ちょっと、これがもったいなかったと思いました。
あとは、登場人物の紹介が少なく、アニメや漫画などを見ていないとちょっとわかりづいらいキャラもいるのではないか、とも思いました。
特に、最後のシナリオに登場するキャラである小竜姫がいきなり登場してくるのもあってか、一体何者??なのか、、、はたまた普通の女の子??(剣を持って登場するので普通ではないのですが。。。)なのか、どのコマンドを当たっても説明がないんですよ。
シナリオ内でキャラの説明を省いているのなら、説明書で記載されてあってもいいのではないか、とも思ったのですが、どこを見ても美神令子、横島忠夫、おキヌちゃんの2人+α??しか記載されていないんですね。。。
良いところは、逆にGS美神を見ていた人ならば十分に楽しめる内容になっていると思いました。
横島忠夫と美神令子のドタバタ劇場が豊かに表現されていて、何度見ても笑えるようになっています(・ω・)
また、デパートではおキヌちゃんのボケ!?が入るところもあったりするところも面白いです(・ω・)
また、横島クンの取った行動によって見れるものなどに影響するところがあったりと、ある程度の自由度を持たせているところは非常に良かったところでもありました。
シナリオモードでは、カードバトルの結果によって報酬という形で締めくくるのも美神らしくて良かったと思いました。
さらに、このカードバトルの読みや駆け引きが非常に面白くなっていて楽しめるようになっていたわけですが、このカードバトルをメインでもあるシナリオモード以外にもカードバトルだけを遊べるモードがあったのは非常に良かったところでもありました。
また、街の中では建物内に入ろうとするとエンカウントしてカードバトルに入ったりするなど、ところどころに飽きないようにするための工夫というものが垣間見れるところは非常に良くできていたところもであったのではないでしょうか。
「イエス・ドクター・カオス」(・ω・)













