天の声2
機種:PCエンジン
PCエンジンのゲームを記憶するための物です。
PCエンジンは最初の頃はHuカードというカード式のソフト形態の物が主流で、ソフト自体にゲームを記憶するものがなかったので、ロールプレイングゲームなど長いゲームなどはパスワードが表示されるようになっていたものが多かったです。
パスワード方式の良い点と悪い点を挙げるとすると。
[良い点]
パスワードを控えてしまえば、いつでもその場所から再開することができるのとセーブと違いパスワードを控えることができる紙などがあればいくらでも控える数に制限がないこと。
セーブデータが消える心配がない。
etc.....
[悪い点]
控えるのが面倒。
紙とペンなどがないと控えることが難しい。
書き間違えによる失敗でやり直しプレイをしなくてはならないこと。
など、個人的にパスワード方式に関するものを取り挙げてみました。
これなのですが、やはり一番のネックになるであろう部分は「書き間違えによる失敗でやり直すこと」ではないでしょうか。
特に長いパスワードのゲームによくあることだと思います。
レベル上げをして、せっかくパスワードを控えても間違ってしまい大きな落胆を抱えてしまったプレイヤーは多かったのではないでしょうか。
やはり、こういう点を考えると、ゲームをしたところまでセーブできる物があれば安心してゲームを再開することができるんですよね。
それを可能にしたのが「天の声2」という外部記憶ユニットではないでしょうか。
容量としては、およそ2KBぐらいみたいです。
繋ぎ方はちょっと特殊でして、PCエンジン本体の裏側に"EXT BUS"があるのですが、こちらに天の声2本体を挿すようになっているんですね。
(接続するときはPCエンジン本体の電源を切った状態で行ってください。)
ちなみに、天の声2を使用するときは単3電池2本を使用ないといけません。
電池の寿命は何日もつのか正確に見たことがないのでわかりませんが、確か1年ぐらいしかもたなかった気がしました。
本体にはランプが付いていて点灯するようになっています。
点灯しなくなったときにPCエンジンの電源を入れたまま電池を交換すればデータは消えないみたいですね。
これさえあればパスワードの間違いなど気にすることがなかったですね。
(中にはパスワード方式のゲームでも、対応していないゲームもありました。)
そして、PCエンジンのゲームの中にはセーブした後にパスワードが表示できるようになっているものもありました。
バックアップが電池の消耗や何かの障害などで消えることもあるので、セーブができるようになったからといってパスワードを控えることができなくなるということがなかったりして、データが消えたときの保険としてパスワードを控えることもできたりする優秀なゲームも存在しましたね。
(元々がパスワード方式だったので両方対応している、と言ったほうがいいのかもしれませんね。)
やはり、当時のメインとなるロールプレイングゲームは桃太郎伝説だったかと思いました。
「天の声を聞くかね?」
と、お馴染みの神主が教えてくれるパスワードですが、ゲーム序盤でも多くの文字数を控えなくてはならず、ゲームを中断するときもどこでパスワードを控えようか迷うときがありました。
まさしく天の声というネーミングに相応しいほど活躍したバックアップユニットの1つです。



