じゃんけんディスク城
徳間書店から発売されたパズルゲームです。
ファミリーコンピュータMagazineという雑誌の企画で一般公募した優秀な作品をディスクシステムで発売したシリーズの第6弾みたいです。
RPG風な感じでストーリーがあるようなのですが、復活した大魔王ディスクカイザーを封印するために主人公のイエローが魔剣スーパーグーチョパ探し出す旅に出る、という内容みたいです。
・フィールド画面があります。
フィールドにはキングキャッスル城、じゃんけんディスク城、村の3つがあります。
・じゃんけんディスク城にはグー、チョキ、パーの看板がある塔があって入るとパズル面に移行します。
ゲーム画面は1画面固定式です。
・基本的なルールとしては、画面内にあるグー、チョキ、パーの形をしたモンスターが進行の邪魔をしているので、それらのモンスターを消していき、次の階層に行ける階段に入れば、その階層はクリアとみなされます。
消せる条件として、じゃんけんに見立てたもので消せるようになっています。
グーはパーで消せる
チョキはグーで消せる
パーはチョキで消せる
という感じで、それぞれのモンスターをそのモンスターがいる場所に動かすとじゃんけんで勝てるほう(強いほう)がその場に残るようになっています。
例えば、チョキのあるモンスターの隣にグーのモンスターを動かして置くと、チョキが消えます。
こうやって邪魔なモンスターを消していって通路を確保していくゲームです。
それぞれのグー、チョキ、パーのモンスターには色で表示されているのですが、これは耐久度を示しています。
耐久度=何回接触させれば消すことができるか、といった感じです。
緑:1回
黄:2回
赤:3回
・アイテムがあります。
村にあるお店で購入することができます。
またパズル面にある宝箱に入っています。
アイテムはパズル面で使用可能です。
グチョパの剣:カーソルで選んだモンスターに1ポイントのダメージを与えることができます。
グーのカード:カーソルで選んだ「チョッキー」(チョキの敵)を一撃で倒すことができます。
チョキのカード:カーソルで選んだ「パーデンネ」(パーの敵)を一撃で倒すことができます。
パーのカード:カーソルで選んだ「グーヤン」(グーの敵)を一撃で倒すことができます。
爆弾:カーソルで選んだモンスターを一撃で倒すことができます。
・お金の概念があります。
モンスターを倒すと増えていきます。
お店で使用可能です。
・Bボタンで1手前に戻すことができます。
SELECTボタンを押すことによって、ステージ最初からプレイすることも可能なのと、入り口に戻ることも可能です。
セーブは自宅に戻ることによって可能です。
・各塔の最後にはボス戦があります。
パズル面と同じようにそのボスの弱点であるモンスターを隣接させればダメージを与えることができるようになっていて、ボスの攻撃を避けたりしながら各モンスターを動かしたりするパズルアクションの面となっています。
ボスの攻撃はダメージを受けることがないのですが、主人公の進行の妨害をしたりします。
また、ラスボス戦も同じようになっていますが、スーパーグーチョパを使用すると発狂して稲妻攻撃をしきます。
稲妻がモンスターに当たるとモンスターの色が一段階下がるので、早めに倒さなくてはならないようになっています。
ゲームの難易度としては、ファミコンのパズルゲームにしては簡単なほうではないでしょうか。
遊んでみて感じたことをまとめてみました。
①アイテムの存在があることで"詰む"ということは少ないと思いました。
いわゆるパズルゲームでよくある的な、これ以上することがなくて詰んでしまうということが少ないと思います。
もう通路を確保できないときはアイテムを使用して通路を確保して進むことができるのと、アイテムを取得できるのが宝箱やお店で購入することで容易に取得できるので楽だと思います。
塔の出入りも簡単にできるのも1つの要因ではないでしょうか。
パズル面では先に進むほど難しくなってくるので、アイテムにばかり頼っていると、お金も底をついてくるので、あまり適当にプレイはできないのと、アイテムの使用は最小限に食い止める必要はあったりはします。
②パズル面のステージによってはアイテムの補充やお金稼ぎができます。
塔の入り口に戻れば、取った宝箱や倒したモンスターから得たお金を持ったまま出ることができて、またその塔に入ると宝箱やモンスターが復活しているので、これを繰り返せば容易にお金やアイテムを増やすことができます。
宝箱の中身が爆弾だったり、敵がたくさんいて倒しやすい構成になっているステージがやりやすいと思いました。
もちろん、宝箱に関しては取れないと意味がないので、できれば近いところで取りやすいところがいいと思いました。
③アイテムさえ駆使していけば、とりわけ難しいところはないかと思いますが、基本的な消し方をある程度マスターしておかないと、ボス戦で苦労するのではないか、というものを感じました。
というのも、ボス戦ではアイテムが使用できないようになっています。
ボスの妨害などはありますが、ボス戦ということでパズルが解けるだけの地力がないとクリアが難しいところもあるかと思いました。
3つの塔、ラスボスと4体のボス戦の中で一番難しいと思ったのは、水の塔のボス戦が一番難しいのではないか、と思いました。
④これは、フィールド画面などでのことなのですが、町の人などいくつかいるのにも関わらず、同じような会話内容が多くて、ちょっと面白味に欠けるところがあったとは思いました。
ゲーム全体を見たときには、遊びやすく、難易度的にもちょうど良い感じで面白いゲームだと思いました。
物足りなさを感じるところもありましたが、RPG風仕立てでストーリーも進行していくので、面白かったです(・ω・)
これはディスクシステムのソフトで最後のソフトみたいなのですが、最後を飾るのにふさわしいゲームだとも思いました。









